かけっこ村

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日本選手権感想 100m決勝 安定のサニブラウン選手 性格とパフォーマンスについて

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どもです。

 

今更ながら日本選手権の決勝を再び見直しました。

 

優勝はサニブラウン選手でしたね。

 

6月に9.97の日本新記録を達成したことから、万全な調子であったように思えます。

 

予選から他を避けつけない走力で圧倒したことから、優勝は予想通りといったところでしょうか。

 

しかし、やっぱりサニブラウン選手はすごい。

 

何がすごいって、陸上競技の決勝はメンタルに左右される部分があるんですやね。

 

決勝でも本来の力を十分に発揮できる選手と、発揮できない選手がいます。

 

まさに、勝負強さってやつですね。

 

サニブラウン選手には、日本人選手の中でも特出した勝負強さを感じます。

 

過去の世界選手権でも史上最年少(18歳5ヶ月)で200mの決勝に進んでいます。

 

彼の勝負強さは、彼の冷静な性格から来るのではないかなと思いました。

 

彼の口調から、物事を達観し、分析しようとする姿勢を感じます。

 

このレースに必要なものは何か、今の自分に足りないものは何か。

 

論理的に物事を捉えており、感情に流されることはない。

 

これが彼の勝負強さになっているのではないかなと思います。

 

冷静な性格と考えると、山縣亮太選手と共通する部分がありますね。

 

まだ20歳なのにここまで冷静であり、常に先をみている性格は、大人顔負けです。

 

また、判断力にも優れているのではないでしょうか。

 

フロリダ大学の進学の決断も、合理的な決断だったように思えます。

 

そして彼の性格の中で素晴らしいのは、自分の中に芯があることですね。

 

多くの陸上選手は、ウサインボルト氏をリスペクトし、彼の全てを楽しむ姿勢を真似します。

 

レース前のパフォーマンスなどを真似る人が増えましたよね。

 

しかし、サニブラウン選手は違います。

 

人を真似るのではなく、あくまで自分は自分だと。

 

目標もウサインボルト氏に追いつくことではなく、世界新記録です。

 

自分に芯があるからこそ、人のことを真似ず、自分を確立している。

 

周りの目なんかきっと彼には全く気にすることではないのでしょう。

 

とても素敵な人物だと思います。

 

これからもサニブラウン アブデル ハキームとして、彼は前に進んでいくのでしょう。

 

これからは彼の成長に目が離せませんね。

 

彼の走りの特徴ですが、ここ数年で大きく変わってきましたね。

 

高校時代は体全身を使ったダイナミックなフォームでしたが、動きに無駄があるようにも思えました。

 

しかし、現在はコンパクトでより合理的なフォームになってますね。

 

まさに米国の指導者らしいフォーム改善がされていますね。

 

特にすごいのは、やはり脚のスイング動作ですね。

 

200m後半になっても、脚が流れることなく前は前へと振ることができている。

 

レーニングによって、大腿四頭筋腸腰筋群が発達してきたと考えられます。

 

これらの筋群のパワーを出力できる選手は、今の日本の選手ではなかなかいないのではないでしょうか。

 

高校時代の課題を、完全に改善できていますね。

 

さらなる課題としては、レースにおける技術力でしょうか。

 

彼のレベルになると、なかなか課題が見つかりづらいとは思いますが笑

 

100mではスタート技術

 

200mではカーブから直線までの移行区間

 

とかですかね。

 

200mに関しては、上半身の意識を持つことでしょうか。

上半身の傾斜角度の調整

股関節の水平面上における角度の調整

腕振りによるバランス制御の改善

 

などなど意識したレースになれば、さらにパフォーマンスが向上するのではないのかなぁと思いました。

 

今後の彼の走りに注目です。

 

では。